ICI(免疫チェックポイント阻害薬)シールについて
免疫チェックポイント阻害薬(ICI/Immune Checkpoint Inhibitor:オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ、テセントリク、イミフィンジ等)による副作用は、従来の殺細胞性抗癌剤や分子標的薬とは大きく異なり、皮膚をはじめ消化器、呼吸器、甲状腺、下垂体など様々な臓器に及び、免疫関連有害事象(irAE/immune-related Adverse Event)と呼ばれています。ICI開始後3ヶ月以内に発現することが多いですが、ICI治療終了後に発現する事例もあり、外来での継続したモニタリングが必要となります。
当院では2020年10月よりICI治療開始時に患者さんのお薬手帳表紙に以下ICIシールを貼付しております。お薬手帳に当院のICIシールを貼付されている患者さんが来局されましたら、以下irAE確認シートを用いて有害事象発現の有無をご確認頂き、発現している場合は聴取内容に応じて以下ご対応いただくようご協力お願いいたします。また、ICIシールの貼付がなくても当院の化学療法情報提供書によりICI投与歴が確認できれば同様のご対応をお願いいたします。
- 【例】
- グレード0:ご対応不要
- グレード1:当院のトレーシングレポートにて報告
- グレード2以上:当院外来の主治医宛に電話にて疑義照会