2018年より救命救急センターと集中治療室(ICU)とを一体化し、治療を行うことになりました。組織としては、ER, ICU, HCUの3部門で成り立っております。また通常の救急医療(救急科)と集中治療(集中治療科、ICU)の2本柱で運営いたします。今まで通りの救命救急センターの役割、機能を加え、かつより高度な急性期治療のための集中治療室を兼ね備えたすばらしいセンターになります。新センターでの最高の設備、環境のもと、救急医療の充実のための断らない救急の実現と高度急性期医療の充実のための集中治療科門の強化に取り組んでいく所存でございます。
救急科
救急科では、救急医療への取り組みとして平成26年より地方独立行政法人奈良県立病院機構のもとに奈良総合医療センターが発足し、患者さんにとって最適な医療の提供をするため、その一つの目標として断らない救急の実現、すなわち24時間365日の救急搬送を受け入れることが掲げられました。その担い手として救急・集中治療センターの中核としての役割はとても重要であります。当センターでは、軽症から重症までの救急患者さんをすべて受け入れるべく、緊急救命室(ER)と従来の重症(多発外傷、中毒、熱傷、敗血症等)を取り扱う3次型救命センターの両方の機能を兼ね備えた体制で運営しております。近年救命センターは重篤な集中治療を要する患者さんを対象とした特化した治療を行う傾向になっておりました。しかしながら現状として脳卒中(脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血)、心臓疾患(心筋梗塞、心不全等)、重症呼吸器疾患、急性腹症(消化管穿孔、消化管出血、食道静脈破裂、重症肝障害、重症膵炎等)の内因性疾患、頭部外傷、多発外傷などの外因性疾患においても、幅広くかつ軽症、重症を問わず受け入れのニーズが激増しております。そのため、当センターでは病状に分け隔てなく、受け入れ治療を行うことを念頭に入れております。本年度から小児救急科も設立されましたので、小児救急も含めた真の幅広い救急医療を行えることを切望しております。
平成29年度は、救急搬送台数または受け入れ患者数の著明な増加を得ることができました。これからもさらなる発展に向けて力を尽くしていく所存であります。救急医療におきましては、知識、技術等は日進月歩であります。常により迅速かつ適切な治療を提供すべく、スタッフのみんなが知識、技術の向上を目指して努力しております。これからより一層、地域及び県民の皆様に最高レベルの医の心と技を伴った医療を提供できるようにますます日夜努力していく所存であります。
救命救急センター長 安宅 一晃
集中治療科(ICU)
集中治療科は、24時間365日、集中治療に専念する専門診療科です。当科が管理するICUは、日本集中治療医学会から集中治療専門医研修施設認定を受けており、ICU管理病床14床で運用しています。また新専門医制度の専門研修基幹病院管理である救急科や各診療科と連携しております。
スタッフには集中治療専門医、救急科専門医、麻酔科専門医、循環器専門医、呼吸療法専門医、脳卒中専門医、外科専門医、各種インストラクターなど多様な資格を有する医師が専従しております。主科である多くの診療科だけでなく、看護師、薬剤師、臨床工学技師、管理栄養士、セラピストなど多部署多職種の医療スタッフと協力し、医療の質の向上に努めております。
集中治療科部長 中平 敦士
「救命センターへの緊急の紹介で、担当医につないで下さい」とお伝え下さい。
救急・集中治療センター(救命救急センター)
FAX:0742-46-6510
集中治療室(ICU)に入室する方へ
集中治療室(ICU)に入室される場合は、マスクをつけて下さい。(1階と2階にマスクの自動販売機があります)
集中治療科(ICU)特設サイト
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