- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
- 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
- その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0～ | 10～ | 20～ | 30～ | 40～ | 50～ | 60～ | 70～ | 80～ | 90～ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 1451 | 328 | 320 | 632 | 679 | 840 | 1785 | 3077 | 1893 | 353 |
平成３０年度の総退院患者数は１１３５８人、平均年齢は５７歳ですが、７０代以上の高齢者の占める割合が、４７％と大きく、また、周産期医療に力をいれていることから、新生児、乳幼児も多く、地域医療の拠点病院として幅広い年齢層の患者さんを治療しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
■消化器内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 060340xx03x00x | 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術・経皮的胆管ドレナージ術・内視鏡的乳頭切開術等あり | 124 | 7.52 | 10.08 | 4.0% | 74.43 |
| 060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 85 | 6.35 | 8.52 | 1.2% | 74.54 |
| 060050xx97x00x | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。） その他の手術あり | 40 | 9.83 | 10.42 | 5.0% | 75.68 |
| 060020xx99x30x | 胃の悪性腫瘍 手術なし 化学療法あり 定義副傷病なし | 30 | 6.73 | 6.7 | 0% | 69.83 |
| 060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 29 | 6.24 | 7.75 | 0% | 72.93 |
肝疾患については、奈良県北和地区の中核専門医療機関に指定され、肝癌診療の拠点病院であり、ウイルス性肝炎をはじめ数多い肝疾患診療を行い、消化管・膵・胆道疾患に対しては、消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡を用いて診断、治療を行っています。
消化器内科では、胆管結石の治療が最も多く、内視鏡的結石除去術など、低侵襲の手術を行っています。
次に、胃癌に対する低侵襲な内視鏡治療を数多くおこなっています。肝癌の肝動脈塞栓術も数多く、それにラジオ波熱焼灼療法を組み合わせたりしています。進行例には肝動注療法や分子標的薬による治療も積極的に行っています。
地域医療連携を特に重視し、近隣施設からの消化器救急疾患（消化管出血、黄疸、イレウス、急性膵炎など）の紹介、依頼を数多く受け入れ、かかりつけの先生と密接に連携して診療にあたっています。
■糖尿病・内分泌内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100070xx99x100 | ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし インスリン注射あり 85歳未満 | 10 | 7.8 | 13.9 | 0% | 57.80 |
| 100071xx99x110 | ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし インスリン注射あり 副傷病あり 85歳未満 | – | – | 15.14 | – | – |
| 100210xxxxxxxx | 低血糖症 | – | – | 6.79 | – | – |
糖尿病・内分泌内科の入院は、Ⅱ型糖尿病のインスリン導入が最も多くなっています。当院には、糖尿病専門医、肝臓専門医をはじめとして糖尿病療養指導士の資格を持ったスタッフが数多く在籍しており、皆で糖尿病サポートチーム（DST）を結成し、患者さんにじっくり寄り添い一人一人にあった生活習慣指導や食餌療法、運動療法を提供いたします。
■呼吸器内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 040040xx9910xx | 肺癌 気管支鏡、肺生検あり | 92 | 2.64 | 3.43 | 0.0% | 75.35 |
| 040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし | 58 | 13.69 | 20.92 | 48.3% | 82.48 |
| 040040xx99090x | 肺癌 手術なし 二ボルマブ ペムブロリズマブあり | 38 | 14.87 | 10.32 | 2.6% | 71.11 |
| 040040xx99040x | 肺癌 手術なし 化学療法あり | 36 | 8.67 | 10.00 | 0.0% | 68.64 |
| 040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等なし | 35 | 23.31 | 19.06 | 14.3% | 74.49 |
呼吸器内科は、肺癌の治療方針決定の病理組織生険入院が最も多く、気管支鏡下生検が困難な症例には、超音波内視鏡下生検EVAS-TBNA、CTガイド下生検を行っております。近年肺癌治療に関しては新規治療薬が出現し著しい進歩が認められ、当院も積極的に最新の治療を導入し、成果をあげています。他院から紹介を受け、病理、病期診断後、病期に応じた手術、化学治療、分子標的治療、免疫チェックポイント治療、放射線治療の適応を決め、病理部、腫瘍内科、呼吸器外科、放射線科、緩和ケアチームとのカンファレンスを通じて、チーム医療を行い、奈良県北和地区の肺癌治療の中心的病院となっています。
２番目に多いのは、誤嚥性肺炎の入院で、感染症ガイドラインに従った治療、早期よりの嚥下訓練、呼吸リハビリ、退院支援検討会を行い、円滑な退院・転院調整、入院期間短縮に努めています。
■循環器内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 050050xx99200x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル検査＋血管内超音波検査あり | 140 | 2.98 | 3.15 | 0% | 70.56 |
| 050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 あり | 130 | 3.2 | 4.47 | 0% | 72.69 |
| 050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等なし | 72 | 14.97 | 17.66 | 8.3% | 83.44 |
| 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり | 67 | 12.73 | 11.01 | 3% | 82.87 |
| 050030xx97000x | 急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞 その他の手術あり | 48 | 11.4 | 12.52 | 0% | 69.06 |
最も多い症例は、腕や足の血管から心臓まで管を通し、病変を確認する心臓カテーテル検査に、超音波によって血管内の狭窄などを確認する血管内超音波検査を組み合わせる狭心症の検査入院となっています。次いで、狭心症の経皮的冠動脈形成術や経皮的冠動脈ステント留置術を行う症例が多くなっています。
心不全治療では、標準的な薬物治療に加え、積極的に心臓リハビリテーションを実施しており、心肺運動負荷試験に基づいて運動療法をおこなっています。
当科では、24時間365日体制で急性心不全や急性心筋梗塞などの循環器救急疾患に対応しております。
■腎臓内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 経皮的針生検あり | 42 | 5.33 | 7.18 | 0% | 48.98 |
| 110280xx99010x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 人工透析導入あり | 23 | 7.65 | 14.21 | 0% | 73.04 |
| 110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等なし | 22 | 4.14 | 12.05 | 0% | 71.41 |
| 110260xx99x0xx | ネフローゼ症候群 手術なし・処置なし | 14 | 13.71 | 21.4 | 0% | 59.93 |
| 050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等なし | – | – | 17.66 | – | – |
腎臓内科では、腎生検の為の入院が最も多い症例となっています。検尿異常(蛋白尿・血尿）、比較的早期の慢性腎臓病などの原因究明に腎生検を行い、末期腎不全への進行を予防するための早期治療介入に繋げています。
既に進行した慢性腎臓病では、各専門職が栄養管理や薬剤の服用意義や副作用について指導し、それをKidney Support Team(KST)内で、情報共有し、患者教育を充実しています。高度腎不全の症例には、血液透析、腹膜透析、腎移植に関する必要な情報を提供し、患者さんのご希望に沿った形で腎専門医と看護師が協力し、適切な治療を行っています。
■脳神経内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なし | 31 | 8.61 | 7.28 | 19.4% | 66.23 |
| 010060×2990401 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし エダラボンあり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 24 | 15.29 | 16.18 | 33.3% | 70.79 |
| 010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等２なし | 18 | 8.06 | 6.24 | 5.6% | 73.22 |
| 010060×2990400 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし エダラボンあり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 | 17 | 22.53 | 20.17 | 41.2% | 71.41 |
| 010060×2990410 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし エダラボンあり 定義副傷病１あり 発症前Rankin Scale 3、4又は5 | 15 | 18.07 | 21.44 | 53.3% | 76.13 |
当院は、２４時間受け入れ可能なERを擁しており、脳神経内科における入院医療の特徴は、ほとんどが緊急入院であり、てんかん重積発作や脳梗塞などの急性疾患を多く受け入れています。ER体制が整っており、夜間、休日を問わず放射線画像検査が可能です。血栓溶解療法（ｔ－PA)、血管内治療（脳神経外科、放射線科に依頼）も実施しており、急性期脳梗塞の件数が多くなっています。放射線画像以外にも、神経伝導検査や筋電図検査、血管エコーなど各種検査を、症状に応じて行い、脳や脊髄、神経、筋肉の病気の適切な診断を下し、治療を行っています。
■血液・腫瘍内科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキシマブあり | 55 | 20.98 | 16.17 | 0% | 70.58 |
| 130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 化学療法あり | 27 | 42.15 | 40.13 | 0% | 48.3 |
| 130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし ダラツムマブ、ボルテゾミブ等あり | 16 | 26.19 | 23.43 | 0% | 68.5 |
| 040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 化学療法あり放射線療法なし 定義副傷病あり | 13 | 13.46 | 17.28 | 0% | 72.62 |
| 130040xx97x00x | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり 処置等なし 定義副傷病なし | 11 | 12.55 | 15.03 | 0% | 69.73 |
血液・腫瘍内科は、悪性リンパ種、白血病の化学療法入院が多く、先進的な治療を提供することで県内において優れた治療成績を得ています。
血液悪性疾患については、院内の臨床検査部や病理部と緊密に連携することで迅速に診断することが可能となっており、その結果、速やかに治療を開始することが出来る体制となっております。
近年、県内の高齢者を中心に患者数が増加している多発性骨髄腫の治療も精力的に行っています。
■小児科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100250xx99100x | 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし 定義副傷病なし | 170 | 2.99 | 3.75 | 0% | 5.92 |
| 080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等１あり | 141 | 1.04 | 2.14 | 0% | 3.24 |
| 040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 定義副傷病なし | 94 | 6.74 | 6.19 | 1.1% | 1.45 |
| 040130xx99x0xx | 呼吸不全（その他） 手術なし 手術・処置等２なし | 74 | 8.42 | 10.69 | 2.7% | 2.57 |
| 040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等２なし | 51 | 5.9 | 6.14 | 2% | 2.76 |
小児科の入院で最も多いのは、低身長の負荷試験入院です。低身長外来でご相談を行い、入院で成長ホルモンの分泌を調べ、結果成長ホルモンが足りないと診断された場合の治療開始まで、医師、看護師、薬剤師がチームを組んで専門スタッフでフォローしています。
次いで多いのは、食物アレルギーの負荷試験入院で、食物アレルギーの経口免疫療法や栄養指導を外来で行っています。
気管支喘息や肺炎、上気道炎、急性気管支炎、インフルエンザなどの急性疾患が多く、月10回小児科二次救急輪番にも協力し、小児救急患者を数多く受け入れています。
その他にも、ネフローゼ症候群や紫斑病腎炎などの腎疾患、川崎病、てんかんなどの神経筋疾患、代謝障害など、小児外科と悪性疾患を除くほとんどの小児疾患を対象とし、奈良県北和地区医療圏における小児医療の拠点病院となっています。
■消化器・肝胆膵外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 118 | 3.56 | 4.96 | 0% | 70.12 |
| 060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 あり | 63 | 5.63 | 7.3 | 0% | 60.56 |
| 060035xx01000x | 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等あり | 55 | 14.13 | 15.3 | 3.6% | 72.71 |
| 060020xx02x00x | 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 あり | 38 | 16.71 | 16.49 | 0% | 72.16 |
| 060020xx02x00x | 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 あり | 31 | 25.94 | 26.14 | 3.2% | 69.32 |
最も多いのはそけいヘルニアの手術入院となっています。次いで、胆嚢炎や胆石の患者に対し、低侵襲性外科治療として、腹腔鏡手術を行う症例が多く、早期退院が可能となっています。
日本内視鏡学会の技術認定医２名を擁し、胃癌、大腸のみならず、膵臓切除、肝臓切除の高難度手術にも腹腔鏡下手術を行うことができる技術を有しています。
■呼吸器外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等２なし | 114 | 12.48 | 11.87 | 0.9% | 72.57 |
| 040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等２なし 定義副傷病なし | 30 | 9.6 | 10.058 | 6.7% | 41.3 |
| 040030xx01xxxx | 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 | – | – | 9.29 | – | – |
最も多い症例は、肺癌手術を行う入院加療で、肺癌は比較的高齢者に多く、ＣＯＰＤ、心臓病、糖尿病などの合併症をかかえる場合もあり、手術の際には、合併疾患の管理のため、あらゆる診療科のスタッフが常勤する総合病院の利点を生かし、各科専門医の協力を得て、手術を行います。術後疼痛の軽減や入院期間の短縮などの患者負担の観点から、あらゆる手術に積極的に胸腔鏡下手術(補助下手術）を導入しています。
■心臓血管外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 050163xx03x10x | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 あり 人工呼吸、中心静脈注射あり | 22 | 9 | 16.06 | 0% | 77.27 |
| 050080xx01010x | 弁膜症（連合弁膜症を含む。） ロス手術（自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術）等 あり 中心静脈注射 人工呼吸あり | 20 | 17.40 | 24 | 0% | 72.6 |
| 050163xx02x10x | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術（吻合又は移植を含む。） 腹部大動脈（分枝血管の再建を伴うもの）等あり 中心静脈注射 人工呼吸あり | 12 | 13.17 | 20.61 | 8.3% | |
| 050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指（手、足）の動脈等あり | 11 | 11.55 | 16.52 | 0% | 76.45 |
心臓血管外科では、心臓疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患、静脈関連疾患に関連する疾患を対象としています。
最も多い症例は、腹部や胸部などの大動脈に出来た「瘤」が破裂することを防ぐために、ステントグラフトと呼ばれる金属バネ付きの人工血管を挿入するステント内挿術 （カテーテル治療）となっています。高齢化による大動脈弁の石灰化に伴う大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症が増加しており、人工弁を取り替える弁置換術や自分の弁を温存する形成術を行う症例も多くなっています。
■整形外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 56 | 27.73 | 26.3 | 83.9% | 80.34 |
| 070085xx97xxxx | 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症（上肢以外） 手術あり | 31 | 10.52 | 13.48 | 12.9% | 40.48 |
| 160850xx01xx0x | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他等 | 19 | 5.68 | 5.68 | 0% | 66.89 |
| 160850xx01xx0x | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈造影カテーテル検査あり | 15 | 13 | 16.24 | 6.7% | 28.13 |
| 070230xx01xxxx | 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし | 13 | 25.69 | 24.26 | 7.7% | 73.77 |
整形外科では、骨折、脱臼を扱う四肢外傷、関節の慢性疾患を扱う関節外科、スポーツ選手の障害外傷の治療を行うスポーツ整形外科を中心に、診療・手術を行っています。
高齢の患者さんが、転倒などで大腿骨骨折し、手術する症例が最も多くなっています。
次いで、若年層のスポーツによるけがや障害に対する手術など、関節外科の手術症例が多くなっています。下肢関節外科については、これを専門分野とするとする医師が集まっており、先端医療を提供いたしております。中でも内視鏡をもちいたスポーツ整形外科、膝や足の外科には定評をいただき、トップアスリートからも信頼を得ております。
■脳神経外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 手術なし 処置なし | 35 | 11 | 18.72 | 51.4% | 65.26 |
| 010070xx9910xx | 脳動脈閉塞症 脳動脈狭窄症 手術なし 動脈造影カテーテル検査 | 30 | 3.27 | 3.16 | 0% | 71.07 |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり | 30 | 6.63 | 9.69 | 20% | 77.43 |
| 010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈造影カテーテル検査あり | 29 | 3.28 | 3.02 | 0% | 65.55 |
| 010020x101x1xx | くも膜下出血、破裂脳動脈瘤（JCS10以上） 脳動脈瘤流入血管クリッピング（開頭して行うもの）等 あり 人工呼吸、中心静脈注射あり | 17 | 47.94 | 46.47 | 94.1% | 65.53 |
当院は救命救急センターを擁しており、脳卒中（くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞）患者が多く搬送されます。脳神経外科は救命救急センターと連携して、これらの救急疾患に対して、24時間体制で対応しており、脳神経外科の入院では、脳出血が最も多い症例となっています。
未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄症などの脳卒中予防治療に特に力を注いでおり、多くの治療実績があります。
奈良県北和医療圏の脳・神経外科治療の基幹病院として脳腫瘍、脳卒中、脊椎脊髄疾患、頭部外傷、三叉神経痛や顔面けいれんなどの機械的疾患、正常水頭症などを、治療しています。
■脊椎脊髄外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 070343xx97x0xx | 腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 その他の手術あり | 35 | 15.83 | 16.8 | 2.9% | 71.97 |
| 070341xx020xxx | 頸椎症性脊髄症 頸椎後縦靱帯骨化症 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。） 前方椎体固定等 あり | 18 | 20.17 | 20.71 | 27.8% | 69.67 |
| 070343xx99x1xx | 腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 手術なし 脳脊髄腔造影剤使用撮影加算あり | 15 | 3 | 2.79 | 6.7% | 67.47 |
| 160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし | 12 | 21.42 | 19.61 | 83.3% | 77.75 |
脊椎脊髄外科で最も多いのは、腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症による手術入院で、保存的治療に抵抗性の症例に対して、すべりや不安定性の程度に応じて術式を考慮し、手術を行っています。
頸椎症や頸椎症性脊髄症に対する手術症例も多く治療しています。
救急医療を多く受け入れる当院では、脊椎外傷も多く、脊髄損傷、馬尾損傷の有無にかかわらず、早期に脊柱の安定化を図り脊髄機能の温存、リハビリテーションによる機能回復につなげています。
■乳腺外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 090010xx02x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） あり | 34 | 4.79 | 6.23 | 0% | 67.68 |
| 090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。）等 あり | 20 | 5.15 | 10.59 | 0% | 67.15 |
| 090020xx97xxxx | 乳房の良性腫瘍 手術あり | – | – | 4.02 | – | – |
平成30年５月より乳腺外科が開設され、乳腺専門医２名、乳がん看護認定看護師１名が赴任し、乳癌診療チームを立ち上げ診療を開始しております。
乳癌の治療は、手術、薬物療法、放射線治療を他診療科や他職種スタッフと連携をとり集学的に行い、患者さんの病状に最も適した治療を呈示するとともに、ご本人の生活スタイルや価値観も含めて治療方針を一緒に考え、納得し安心して治療を受けて頂く診療を目指しています。
■皮膚科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 080010xxxx0xxx | 蜂窩織炎 手術・処置等なし | 23 | 9.91 | 12.51 | 4.3% | 60.61 |
| 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外） 皮膚悪性腫瘍切除術等 あり | 12 | 3.92 | 8.16 | 0% | 80.17 |
| 100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 手術あり 局所陰圧閉鎖処理、人工腎臓（その他）あり | – | – | 48.53 | – | – |
皮膚科で最も多い入院は、蜂窩織炎などの皮膚の細菌感染症に対する緊急入院となっています。
■泌尿器科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺生検あり | 124 | 2.2 | 2.53 | 0% | 71.29 |
| 110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 あり | 69 | 7.04 | 7.2 | 0% | 75.23 |
| 110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等あり | 65 | 13.22 | 12.63 | 0% | 69.69 |
| 110070xx02020x | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 化学療法あり | 45 | 6.87 | 7.4 | 0% | 72.27 |
| 110280xx02x00x | 慢性腎不全 慢性腎臓病、シャント設置術あり | 42 | 2.24 | 8.75 | 2.4% | 72.31 |
泌尿器科で最も多い症例は、前立腺癌診断の針生検のための１泊または２泊入院となっています。
前立腺悪性腫瘍手術は、奈良県内で最初に導入したロボット支援下前立腺摘出術を導入した施設として、数多くの治療を行っています。
膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）で、尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除します。開腹手術に比べ、患者さんへの体の負担が少ない手術を実施し、進行癌に対しては、集学的治療（手術、放射線、薬物療法を組み合わせた治療）を行っています。
■産科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置なし | 113 | 27.87 | 19.69 | 13.3% | 31.59 |
| 120260xx01xxxx | 遷延分娩 子宮収縮不全 分娩の異常 子宮破裂手術等あり | 105 | 8.22 | 9.63 | 0% | 35.89 |
| 120170xx01x0xx | 早産、切迫早産 子宮破裂手術等あり | 49 | 35.22 | 30.12 | 0% | 33.76 |
| 120260xx02xxxx | 遷延分娩 子宮収縮不全 分娩の異常 骨盤位娩出術等あり | 47 | 7.04 | 6.64 | 0% | 34.43 |
| 120180xx01xxxx | 前期破水 羊水過多 分娩予定日超過 子宮全摘術等あり | 40 | 9.5 | 9.7 | 0% | 34.73 |
24時間体制で母体緊急搬送を多く受け入れ、切迫早産などの入院が最も多い症例となっています。
切迫早産、前期破水、妊娠高血圧症候群、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、多胎妊娠などハイリスク妊娠の方が分娩に到った場合、産科医とともにNICUの医師も立ち会い、新生児は出生直後より治療が開始されます。産科部門とＮＩＣＵ部門が連携し、母体・新生児の一貫した治療を行えるよう同じフロアーに配置し、周産期母子医療センターとして、一体的に運営しています。
■婦人科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 化学療法あり | 91 | 3.3 | 4.85 | 0% | 62.46 |
| 120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術（腟式を含む。） （腹腔鏡）あり | 43 | 6.4 | 6.28 | 0% | 44.05 |
| 12002xxx99x50x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし アバスチンあり | 38 | 3.68 | 4.82 | 0% | 63.82 |
| 120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等あり | 36 | 9.89 | 9.87 | 0% | 49.67 |
| 12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 あり | 32 | 12.03 | 12.58 | 0% | 59.84 |
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、外陰がん、その他の婦人科悪性腫瘍での入院が多く、傍大動脈リンパ節郭清や腸管合併切除を含む拡大手術を外科の協力を得て行う一方、良性腫瘍患者さんには、腹腔鏡下手術やロボット支援下手術による低侵襲手術も積極的に導入しています。術前術後の化学療法や放射線療法も専門医主導のもとで行い、さらに患者支援センターや緩和ケアチームの協力のもと、地域医療施設と連携し、切れ目のない医療を行っています。
■眼科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 39 | 2.03 | 2.84 | 0% | 74.92 |
| 020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | – | – | 5.39 | – | – |
| 020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし | – | – | 7.05 | – | – |
高齢化による白内障手術での入院が最も多く、最新の機器を用いて、精度の高い手術を行っています。多焦点眼内レンズは、症例と必要性に応じて最も適切なレンズを選びます。とくに先進医療に対応していますので御相談下さい。
角膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、網膜硝子体疾患、緑内障での入院にも、最新の設備、機器を備えて対応しております。
■耳鼻いんこう科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 51 | 6.08 | 7.04 | 0% | 58.84 |
| 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 31 | 8.45 | 7.89 | 0% | 16.03 |
| 030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 20 | 10.95 | 8.29 | 0% | 58.15 |
| 030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 16 | 7.5 | 9.02 | 0% | 57.88 |
| 030430xx97xxxx | 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり | 14 | 3 | 3.17 | 0% | 5.79 |
最も多い症例は、慢性副鼻腔炎での入院で、低侵襲な内視鏡下副鼻腔手術を行っています。
専門外来としての小児難聴外来があり、難治性滲出性中耳炎に対しての鼓膜チューブ挿入術や小児扁桃摘出術、アデノイド切除術も多数行っています。
突発性難聴での入院は、ステロイドと血流改善薬の点滴などの早期の治療が重要となります。
クリニカルパスを導入し、平均在院日数の短縮ができています。
■頭頸部外科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100020xx010xxx | 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等あり | 17 | 8.06 | 8.68 | 0% | 59.12 |
| 030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり | 12 | 5.83 | 7.37 | 0% | 58.33 |
| 03001xxx01000x | 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 あり | 12 | 8.42 | 13.57 | 0% | 71.58 |
平成３０年５月新病院移転に伴い新設された頭頸部外科では、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科領域の腫瘍、特に悪性腫瘍の診断、治療を行っております。
口腔、咽頭、喉頭、副鼻腔、頸部食道、甲状腺、唾液腺に生じたがんに対応し、外科的治療を主としておりますが、頭頸部がんに対する放射線療法、化学療法併用放射線療法や化学療法、免疫療法についても、放射線科、血液・腫瘍内科とともに行っています。
■救急科
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし | 46 | 4.67 | 7.35 | 30.4% | 65.7 |
| 161070xxxxx00x | 薬物中毒（その他の中毒） 手術・処置なし | 33 | 7.33 | 3.56 | 6.1% | 52.33 |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり | 25 | 4.72 | 9.69 | 24% | 63 |
| 110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし | 17 | 7.35 | 12.58 | 41.2% | 78.94 |
| 010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置なし | 16 | 4.38 | 7.28 | 18.8% | 69.06 |
頭部外傷、多発交通外傷、薬物中毒など、脳血管疾患、大動脈疾患等、24時間365日、軽症から重症まで幅広く、平成３０年度は５５００台以上の緊急搬送を受け入れ、迅速かつ適切な医療を提供しています。
■ＮＩＣＵ
| DPC コード |
DPC名称 | 患者 数 |
平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上） 手術なし | 210 | 2.32 | 6.17 | 0% | 0 |
| 140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上） 手術なし 中心静脈注射、人工呼吸あり | 61 | 8.3 | 11.34 | 6.6% | 0 |
| 140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満） 手術なし | 48 | 2.77 | 11.32 | 0% | 0 |
| 140010x299x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満） 手術なし 中心静脈注射、人工呼吸あり | 45 | 19.87 | 22.18 | 4.4% | 0 |
| 140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満） 手術なし シナジスあり | 39 | 22.72 | 27.46 | 0% | 012 |
最も多い症例は、奈良県周産期医療システムの基幹病院として、高度な専門的医療を要する生まれてまもない早産児、一過性多呼吸や帝切症候群の加療となっています。
周産期母子医療センターとして、産婦人科と連携し、病的新生児の治療と、母子間愛着形成の支援を行っています。
平成３０年５月の新病院移転に伴い、ＮＩＣＵ病床を増床し、より多くの新生児を治療できるようになっています。
他の産科施設で出産した病的新生児や、胎児や妊婦の状態が急変したために、緊急母体搬送された後に出産される新生児も受け入れています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準（※） |
版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | 120 | 12 | 15 | 120 | – | 15 | 1 | 7,8 |
| 大腸癌 | 33 | 51 | 42 | 23 | 31 | 15 | 1 | 7,8 |
| 乳癌 | 33 | 13 | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 肺癌 | 77 | 23 | 65 | 138 | – | 92 | 1 | 7,8 |
| 肝癌 | 39 | 17 | – | 14 | – | 86 | 1 | 7,8 |
※1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
５大癌とは、発症症例が多いとされる胃癌・大腸癌・肺癌・肝癌・乳癌のことで、癌の進行度と広がりを分類しています。
平成２０年に地域がん診療連携拠点病院として指定され、平成２２年には集学的がん治療センターを開設し、ロボット支援手術・腹腔鏡手術等の手術だけでなく、化学療法や放射線療法なども行い、幅広い「がん」に対する治療を積極的に行っています。
「がん」に対する専門スタッフがいろんな面でサポートし、心身のケアだけでなく、よりよい生活を送っていただけるよう緩和ケア、疼痛管理にも取り組んでおり、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんについても数多く診療しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 12 | 7.08 | 50.17 |
| 中等症 | 84 | 10.39 | 77.87 |
| 重症 | 18 | 10 | 79.89 |
| 超重症 | – | – | – |
| 不明 | – | – | – |
成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。成人市中肺炎とは、２０歳以上の患者さんが、普段の生活の中で罹患した肺炎で、病院内で発症した肺炎は含まれません。インフルエンザによる肺炎や誤嚥性肺炎も除外しています。
軽症患者さんの平均年齢は５０代ですが、中等症以上になると７０代以上となり、高齢になるほど重症になることが分かります。
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 216 | 20.57 | 74.56 | 42.08% |
| その他 | 24 | 13.92 | 72.21 | 4.17% |
脳梗塞の発症時期別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。
発症３日目以内の急性脳梗塞の患者さんが全体の９割を占めています。当院には救命救急センターが併設され、24時間365日体制で治療を行っており、急性脳梗塞に対しては、脳神経内科、脳神経外科、放射線科、救命救急センターが協力して、超急性期治療であるt-PA療法（血栓溶解療法）、さらに血管内治療であるカテーテルによる機械的血栓回収療法を積極的に行っています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
■消化器内科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 97 | 3.63 | 10.27 | 8.2% | 77.11 |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 91 | 2.41 | 12.37 | 15.4% | 72.35 |
| K6532 | 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層） | 83 | 0.99 | 4.39 | 1.2% | 74.64 |
| K6152 | 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術） | 52 | 1.54 | 9.69 | 1.9% | 74.62 |
| K708-3 | 内視鏡的膵管ステント留置術 | 40 | 1.4 | 7.1 | 2.5% | 67.2 |
内視鏡的胆道ステント留置術は、胆道疾患や膵臓疾患により狭窄した胆道を、チューブで拡張し、胆汁の流れをよくする手術になります。出血性胃潰瘍などの内視鏡的止血術も多く、救急患者を多く治療しています。胃癌に対する内視鏡治療も数多く行っています。
血管塞栓術（選択的動脈化学塞栓術）とは、肝細胞癌を栄養している肝動脈内にカテーテルを挿入し,肝動脈内に抗癌剤と塞栓物質を投与して血流を遮断し、兵糧攻めにして癌を死滅させる手術になります。
当センターは、奈良県内の肝癌拠点病院としての役割を担っています。
■循環器内科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの） | 105 | 2.7 | 1.93 | 0% | 72.38 |
| K5972 | ペースメーカー移植術（経静脈電極の場合） | 43 | 6.86 | 11.14 | 7% | 82.67 |
| K6002 | 大動脈バルーンパンピング法（ＩＡＢＰ法）（１日につき） | 40 | 2.48 | 36.45 | 35% | 69.53 |
| K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞に対するもの） | 39 | 0.03 | 15.72 | 7.7% | 69.9 |
| K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症に対するもの） | 35 | 0.31 | 11.49 | 11.4% | 71.14 |
循環器内科では、虚血性心疾患（狭心症や心筋梗塞）に対する、経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術など、心臓カテーテル治療症例が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通し、病変を治療します。緊急治療を要する心疾患患者を多く受け入れています。
■消化器・肝胆膵外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 107 | 1.41 | 5.06 | 0.9% | 62.13 |
| K6335 | ヘルニア手術（鼠径ヘルニア） | 107 | 1.1 | 1.6 | 0% | 69.64 |
| K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 56 | 2.14 | 12.63 | 1.8% | 74.07 |
| K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 39 | 1.08 | 4.05 | 0% | 71.54 |
| K7193 | 結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術） | 37 | 3.84 | 19.76 | 18.9% | 73.78 |
最も多い手術は、胆嚢炎や胆石の患者に対しての、腹腔鏡下胆嚢摘出術で、次いで、そけいヘルニアの手術が多くなっています。大腸癌の外科治療に関しては、日本大腸肛門病学会指導医・専門医を中心に取り組み、日本大腸肛門病学会研修施設に指定されています。
■呼吸器外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超えるもの） | 49 | 1.8 | 8.86 | 0% | 71.27 |
| K5131 | 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除によるもの）） | 41 | 5.1 | 4.02 | 7.3% | 43.24 |
| K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除） | 26 | 1.92 | 12.77 | 0% | 75.77 |
| K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除） | 25 | 1.84 | 6.96 | 0% | 72.12 |
| K5143 | 肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超えるもの） | 11 | 2.36 | 18.55 | 0% | 71.73 |
当センター呼吸器外科では、肺癌や気胸に対し、胸の壁に３カ所の小さな穴（１ｃｍ程度）をあけ、テレビモニタを見ながら手術を行います。開放創を小さく、痛みが少なく、患者さんの負担を軽減し、早期退院が可能になる胸腔鏡下手術を多く行っています。
■心臓血管外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K5612ﾛ | ステントグラフト内挿術（腹部大動脈） | 21 | 1.52 | 6.05 | 0% | 76.57 |
| K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術（２吻合以上） | 17 | 4.76 | 17.41 | 5.9% | 69.88 |
| K5551 | 弁置換術（１弁のもの） | 16 | 5.63 | 19 | 12.5% | 77.75 |
| K5607 | 大動脈瘤切除術（吻合又は移植を含む。）（腹部大動脈（その他のもの）） | 12 | 1 | 3 | 10.1% | 71.67 |
| K6107 | 血管移植術、バイバス移植術（その他動脈） | 10 | 2.1 | 10.1 | 10% | 73.5 |
平成30年５月に、人工心肺を使用できる心臓手術室およびハイブリット手術室を有する新病院移転後、循環器内科と心臓血管外科による心臓血管センターとして、心臓手術や大動脈手術を含めたすべての心臓血管外科手術が可能となり、手術件数が増加しています。
■整形外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術（上腕） （大腿） | 45 | 4.11 | 25.38 | 75.6% | 76.69 |
| K066-22 | 関節鏡下関節滑膜切除術（足）（肘） | 29 | 1 | 4.97 | 0% | 38.41 |
| K0732 | 関節内骨折観血的手術（手） （足） | 28 | 4.25 | 12.61 | 14.3% | 50.2 |
| K0821 | 人工関節置換術（股）（膝） | 24 | 2 | 22.92 | 25% | 74.04 |
| K0462 | 骨折観血的手術（下腿） （前腕） | 21 | 2.9 | 17.62 | 28.6% | 46.14 |
内科的合併症をお持ちの方も多い高齢者の転倒などによる大腿骨折手術が多く、転院率が高くなっています
若年層のスポーツによるけがや障害に対する手術など、関節外科の手術症例が多くなっています。
変形性関節症やリウマチ疾患の患者様に対しましては、痛みのない、より豊かな生活を取り戻していただくため、患者様個々の病状に合わせた細やかな適応の下、関節形成術、骨切り術、人工関節形成術などを行っております。
■脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 63 | 1.37 | 8.76 | 31.7% | 78.29 |
| K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） | 41 | 1.78 | 32.85 | 53.7% | 65.05 |
| K1742 | 水頭症手術（シャント手術） | 34 | 22.62 | 19.76 | 58.8% | 68.79 |
| K145 | 穿頭脳室ドレナージ術 | 30 | 2.47 | 31.87 | 63.3% | 65.67 |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 29 | 1.66 | 25.24 | 58.6% | 75.38 |
脳神経外科で最も高頻度の疾患である慢性硬膜下血腫に対する穿頭血腫洗浄術が最も多い手術です。ご高齢の方の疾患で、局所麻酔で行える簡便な手術です。
脳動脈瘤頸部クリッピング術は、未破裂脳動脈瘤症例とくも膜下出血発症例とがあります。術中モニタリング等を行い安全な手術を実践しています。くも膜下出血例の多くは救命救急センターへ搬送される重症例です。
地域の基幹施設として多くの脳腫瘍手術の実績があります。最新の手術顕微鏡やナビゲーションシステム等を駆使して、安全確実な手術を実践します。症例に応じてガンマナイフ治療などの手術以外の治療も選択します。
■脊椎脊髄外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（椎弓切除） | 36 | 1.69 | 14.89 | 5.6% | 72.5 |
| K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（椎弓形成） | 24 | 1.75 | 19.63 | 25% | 67.38 |
| K0593ﾛ | 骨移植術（軟骨移植術を含む）（自家骨又は非生体同種骨移植と人工骨移植の併施）（その他の場合） | 15 | 1.93 | 18.07 | 13.3% | 65 |
| K0591 | 骨移植術（軟骨移植術を含む）（自家骨移植） | 14 | 1.36 | 21.93 | 14.3% | 61.29 |
| K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（後方椎体固定） | 11 | 1.27 | 19 | 9.1% | 59.91 |
当センター脊椎脊髄外科では、後縦靱帯骨化症や脊柱管狭窄症、頸椎症などに対する脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術が多く行われています。
■乳腺外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） | 34 | 0.97 | 2.79 | 0% | 67.68 |
| K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）） | 13 | 1.08 | 3.08 | 0% | 67.08 |
| K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの）・胸筋切除を併施しないもの） | – | – | – | – | – |
早期発見による手術を目的とした乳癌の症例が多く、リンパ節の郭清を伴わない乳房部分切除、乳房切除を数多く実施しています。乳腺外科が扱う乳癌に対する切除術は、診療報酬において術式が細分化されてしまうため最も多い術式として表記の症例数となっています。
■皮膚科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除） | 13 | 0.38 | 2.54 | 0% | 79.46 |
| K0021 | デブリードマン（手若しくは指又は足若しくは指の範囲のもの） | 11 | 9.55 | 14.82 | 0% | 67.55 |
| K013-21 | 全層植皮術（２５ｃｍ２未満） | – | – | – | – | – |
当センター皮膚科では、皮膚癌に対する腫瘍切除手術が最も多い症例となっています。皮膚癌は、奈良医大皮膚科と連携して正確な病理診断を行い治療を決定し、手術に際し、形成外科専門医と協同して、根治性、整容面、機能面を考慮した術式を選択しています。県内外からの診療所や他病院から紹介される重症疾患、緊急疾患を受け入れています。
■泌尿器内科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K8036ｲ | 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの） | 124 | 1.56 | 5.39 | 0% | 74.06 |
| K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術（内視鏡手術用支援機器を用いるもの） | 65 | 1 | 11.17 | 0% | 69.69 |
| K773-2 | 腹腔鏡下腎（尿管）悪性腫瘍手術 | 27 | 1 | 9.93 | 0% | 71.59 |
| K8411 | 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用のもの） | 27 | 0.96 | 6.26 | 0% | 73.59 |
| K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） | 18 | 0 | 1.33 | 0% | 64.44 |
泌尿器科では、膀胱癌の経尿道的手術が最も症例数が多い術式となっています。
平成２５年から奈良県初の手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ）を導入し、前立腺癌の手術を多数多く行っています。
腎腫瘍に対する、腹腔鏡下手術やロボット支援下腎部分切除術の症例も増加しています。
■産科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K8982 | 帝王切開術（選択t的帝王切開） | 149 | 8.64 | 6.23 | 0% | 35.56 |
| K8981 | 帝王切開術（緊急帝王切開） | 72 | 10.21 | 6.43 | 0% | 34.07 |
| K893 | 吸引娩出術 | 31 | 4.5 | 0.03 | 0% | 35.75 |
| K897 | 頸管裂創縫合術（分娩時） | 24 | 8.58 | 0.33 | 0% | 32.63 |
| K902 | 胎盤用手剥離術 | 17 | 5 | 0.41 | 0% | 35.24 |
奈良県の産婦人科基幹病院として、様々な合併症をもったハイリスク妊婦の患者さんの治療を行っているため、帝王切開術が最も多い手術となっています。母子の状態急変にいつでも対応できるように産科医師、ＮＩＣＵ医師、麻酔科医師、手術室看護師等が待機しています。
■婦人科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡によるもの） | 55 | 0.93 | 4.47 | 0% | 42.05 |
| K877 | 子宮全摘術 | 42 | 1.55 | 7.38 | 0% | 48.48 |
| K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 31 | 1.61 | 10.77 | 0% | 58.68 |
| K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 28 | 0.96 | 5.61 | 0% | 48.89 |
| K8862 | 子宮附属器癒着剥離術（両側）（腹腔鏡によるもの） | 25 | 1 | 4.4 | 0% | 38.8 |
附属器とは、卵巣や卵管を意味しますが、良性の可能性が高い附属器腫瘍の多くは腹腔鏡下手術で行っており、開腹術に比べ、患者さんの術後の疼痛などの負担が少ない手術を実施しています。
■眼科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K2821ﾛ | 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） | 60 | 0.22 | 1.08 | 0% | 71.88 |
| K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの） | 12 | 0.33 | 1.42 | 0% | 65..5 |
| K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術（その他のもの） | – | – | – | – | – |
日帰り外来手術を主として白内障を治療していますが、医療上の必要に応じ入院で手術を行っています。網膜剥離や硝子体出血、硝子体混濁、黄斑円孔、そして眼外傷などの手術も行っています。さらに角膜疾患にも専門性高く対応いたします。
■耳鼻いんこう科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K3772 | 口蓋扁桃手術（摘出） | 84 | 0.98 | 6.54 | 0% | 26.13 |
| K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） | 45 | 0.98 | 4.33 | 0% | 60.87 |
| K309 | 鼓膜（排液、換気）チューブ挿入術 | 30 | 1 | 1.88 | 0% | 5.7 |
| K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術４型（汎副鼻腔手術） | 30 | 1 | 4.03 | 0% | 57.57 |
| K347-5 | 内視鏡下鼻腔手術１型（下鼻甲介手術） | 24 | 1 | 3.88 | 0% | 52.55 |
耳鼻いんこう科では扁桃肥大、扁桃炎などに対しての扁桃摘出術をが最も多い多い手術となっています。クリニカルパスを導入をしており、全国平均に比べ、短い期間で退院する事ができています。副鼻腔炎に対する内視鏡手術も多く行われています。
■頭頸部外科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術（切除） | 13 | 0.92 | 6.31 | 0% | 62.69 |
| K4571 | 耳下腺腫瘍摘出術（耳下腺浅葉摘出術） | 10 | 1.1 | 4.4 | 0% | 56.8 |
| K3941 | 喉頭悪性腫瘍手術（切除） | – | – | – | – | – |
頭頸部外科では、機能温存を心がけており、口の中から咽頭、喉頭の腫瘍を切除する経口的手術やレーザー手術など、がん専門施設同様の音声や嚥下機能を温存する手術を積極的に行っています。進行がんの手術では形成外科と連携して、安全域を十分確保した摘出と自家組織の移植（患者さん自身の身体の皮膚、皮下脂肪､腸管などの移植）を用いた再建による外科治療を行い、進行がんにおいても音声や嚥下機能をなるべく保つようにしています。
■救急科
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K386 | 気管切開術 | 34 | 9.09 | 33.29 | 67.6% | 73.65 |
最も多い手術は、急性呼吸不全をおこした患者さんに、気管切開術となっています。
24時間365日軽症から重症までの様々な救急患者を受け入れており、多発外傷、心臓疾患、急性腹症など様々な疾患に対して治療を行っています。
■NICU
| Kコード | 名称 | 患者 数 |
平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院 率 |
平均 年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| K9131 | 新生児仮死蘇生術（仮死第１度のもの） | 19 | 0 | 27 | 5.3% | 0 |
| K9132 | 新生児仮死蘇生術（仮死第２度のもの） | – | – | – | – | – |
出生時にアプガースコアという判断基準に基づき判定を行い、保温や気道確保、呼吸管理を行う新生児仮死蘇生術が最も多く、次いで、気管挿管を要する仮死2度への新生児仮死蘇生術が多くなっています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
| 異なる | 27 | 0.25 | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
| 異なる | 49 | 0.45 | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 16 | 0.15 |
| 異なる | 14 | 0.13 |
この指標は、医療の質の改善のため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症について、入院のきっかけとなった入院契機病名と最も医療資源を投入したと推測される病名との同一性の有無を区別して、対象患者数と請求率を示したものです。
当院は徹底した安全管理の元で外科手術や処置を行い、合併症を起こさないよう細心の注意を払った治療に努めています。
更新履歴
2019/09/25
