平成28年度 奈良県総合医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）

 

1. 年齢階級別退院患者数
2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
5. 脳梗塞のICD10別患者数等
6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

 

年齢階級別退院患者数

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年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1164	247	341	579	535	637	1766	2556	1566	257

 

70代以上の高齢者の占める割合が大きいですが、周産期医療に力をいれていることから、新生児、乳幼児も多く、幅広い年齢層の患者さんが入院されています。

 

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

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■消化器内科

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等２なし 副傷病なし	85	9.42	11.06	2.35%	72.4
060050xx97x0xx	肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。）その他の手術あり手術・処置等２なし	85	11.51	11.74	5.88%	76.16
060020xx04x0xx	胃の悪性腫瘍内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術手術・処置等２なし	49	7.55	9.02	0%	71.41
060140xx97x00x	胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの）その他の手術あり手術・処置等２なし 副傷病なし	32	7.84	10.93	0%	68.69

　

当センターは、肝疾患については奈良県北和地区の中核専門医療機関に指定され、肝癌診療の拠点病院でもあり、多くの肝癌患者の診療にあたっています。
消化器内科では胆管結石の治療が最も多く、内視鏡的結石除去術など、低侵襲の手術を行っています。
肝癌治療では、冠動脈塞栓術が多く、それにラジオ波熱焼灼療法を組み合わせたりしています。進行例には肝動注療法や分子標的薬による治療も積極的に行っています。
特に、消化管術後の内視鏡治療（ドレナージ、ステント留置）は手技的に高難度で県内から多数の紹介をいただいています。胃食道の悪性腫瘍に対する内視鏡治療も積極的に行っています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし	102	12.36	12.35	0.98%	69.72
040110xxxxx0xx	間質性肺炎手術・処置等２なし	60	19.90	19.92	20%	73.27
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等１あり 手術・処	52	4.46	3.68	3.85%	76.88
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	44	16.55	21.25	34.09%	83.50
040040xx9909xx	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２－９あり	29	11.62	10.76	0%	68.55

 

最も多い症例は、肺癌の化学療法入院が多く、他院から紹介を受け、気管支鏡検査、結果は病理部、腫瘍内科、呼吸器外科、放射線科、緩和ケアチームとのカンファレンスを通じて、チーム医療を行い、奈良県北和地区の肺癌治療の中心的病院となっている。
２番目に多い間質性肺炎は、肺胞の壁の正常構造がこわれて繊維化が起こる病気です。
救急患者の増大に伴い、誤嚥性肺炎や、年齢や重症度でＤＰＣコードが細分類されている為、上記には出ていませんが、肺炎などの急性期疾患も多く受けている。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等１－１あり 手術・処置等２なし 副傷病なし	152	3.3	3.06	5.26%	72.73
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等１－なし、１,２あり 手術・処置等２なし 副傷病なし	136	4.35	4.71	1.47%	71.97
050050xx99200x	狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等１－２あり 手術・処置等２なし 副傷病なし	100	3.37	3.22	1.%	72.13
110280xx99000x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし	94	5.66	12.84	3.19%	70.57
050130xx99000x	心不全手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし	76	15.71	17.95	14.47%	80.51

 

最も多いのは、手術前後の心臓カテーテル検査入院が多くなっています。
次いで、狭心症の経皮的冠動脈形成術等を行う症例となっています。
当センターは、虚血性心疾患診療に最も力を入れており、狭心症の他に、急性心筋梗塞や重症不整脈など緊急治療を要する心疾患の受け入れを24時間体制で行っています。

 

 

 

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010230xx99x00x	てんかん手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	37	8.51	7.12	13.51％	58.19
010060×2990401	脳梗塞手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2	18	19.94	16.54	44.44%	71.94
010080xx99x00x	脳脊髄の感染を伴う炎症手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	17	13.29	9.36	5.88%	42.24
010061xxxxx0xx	一過性脳虚血発作手術・処置等２なし	15	10.67	6.38	0%	68.2
010160xx99x00x	パーキンソン病手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	–	–	21.9	–	–

神経内科における入院医療の特徴は、ほとんどが緊急入院であり、てんかん重積発作や脳梗塞などの急性疾患を多く受け入れています。脳卒中の急性期治療後は、リハビリテーションが長期にわたる為、奈良県脳卒中地域連携パスを運用し、地域の専門医療機関に紹介する為、転院率が高くなっています。

 

 

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040100xxxxx00x	喘息手術・処置等２なし 副傷病なし	76	8.33	6.42	1.3%	2.21
100250xx99100x	下垂体機能低下症手術なし手術・処置等１あり 手術・処置等２なし 副傷病なし	68	4.40	3.81	0%	5.96
0400801199x00x	肺炎等手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	67	6.88	5.79	0%	4.51
030270xxxxxxxx	上気道炎	49	6.86	4.83	2.04％	1.08
040090xxxxxx０x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）　定義副傷病なし	45	6.56	6.02	2.22％	1.84

 

小児科の入院では、気管支喘息や肺炎、上気道炎、急性気管支炎などの急性疾患が多く、月10回小児科二次救急輪番にも協力し、小児救急患者を数多く受け入れています。
2番目に多いのは、低身長の負荷試験です。低身長外来でご相談を行い、入院で成長ホルモンの分泌を調べ、結果成長ホルモンが足りないと診断された場合の治療開始まで、医師、看護師、薬剤師がチームを組んで専門スタッフでフォローしています。
今回の集計からはＤＰＣ対象外の為、除外されていますが、食物アレルギーの負荷試験入院は、１００例近く行っています。
その他にも、ネフローゼ症候群や紫斑病腎炎などの腎疾患、川崎病、てんかんなどの神経筋疾患、代謝障害など、小児外科と悪性疾患を除くほとんどの小児疾患を対象とし、奈良県北和地区医療圏における小児医療の拠点病院となっています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060020xx02x0xx	胃の悪性腫瘍胃切除術　悪性腫瘍手術等手術・処置等２なし	45	14.78	17.65	0%	72.73
060335xx02000x	胆嚢水腫、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし	42	6.67	7.61	0%	66.43
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）腹腔鏡下胆嚢摘出術等	37	6.05	6.82	0%	64.86
060035xx01000x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし	36	13.5	15.92	2.78%	71.44
06007xxx0100xx	膵臓、脾臓の腫瘍膵頭部腫瘍切除術　血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等手術・処置等１なし 手術・処置等２なし	30	24.6	24.96	0%	66.93

 

胃癌に対する手術が最も多く、胆嚢炎や胆石の患者に対し、低侵襲性外科治療として、腹腔鏡手術を行う症例が多くなっています。この他、結腸癌等、腹部内臓悪性腫瘍に対する手術症例が多く、膵臓切除にも腹腔鏡下手術を導入し高難度の外科手術を行っています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx97x0xx	肺の悪性腫瘍手術あり手術・処置等２なし	82	14.13	12.73	0%	69.97
040200xx01x00x	気胸肺切除術等手術・処置等２なし 副傷病なし	50	8.62	10.09	2%	37.5
040200xx99x00x	気胸手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	12	4.83	9.14	0%	41.67
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし	–	–	12.35	–	–
040030xx01xxxx	呼吸器系の良性腫瘍肺切除術　気管支形成を伴う肺切除等	–	–	10.28	–	–

 

最も多い症例は、肺癌手術を行う入院加療で、年間100件以上の悪性腫瘍手術を行っています。術後疼痛の軽減や入院期間の短縮などの患者負担の観点から、あらゆる手術に積極的に胸腔鏡下手術(補助下手術）を導入しています。
日本人の死因の第一位は癌であり、癌死の中で肺癌は男性では第一位、女性でも第二位となっており増加しております。
呼吸器外科では、肺癌に対して術前後の化学療法や放射線治療も数多く行っています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050180xx97xxxx	静脈・リンパ管疾患その他の手術あり	13	2.08	3.34	0%	69
050163xx99000x	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤手術なし手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし	–	–	8.76	–	–
050163xx03x0xx	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤ステントグラフト内挿術手術・処置等２なし	–	–	8.5	–	–
050163xx02x1xx	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤大動脈瘤切除術（吻合又は移植を含む。）　腹部大動脈（分枝血管の再建を伴うもの）等手術・処置等２－１あり	–	–	21.94	–	–
050163xx03x10x	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤ステントグラフト内挿術手術・処置等２－１あり 副傷病なし	–	–	16.98	–	–

 

下肢静脈瘤の手術を多く行っています。
診療体制の充実に伴い、動脈瘤に対するステントグラフト治療や、大動脈瘤切除術、血管塞栓術などの手術が増えてきており、弁膜疾患や虚血性心疾患手術実施体制も整ってきております。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
160800xx01xxxx	股関節大腿近位骨折人工骨頭挿入術　肩、股等	53	28.94	27.63	75.47%	75.13
070085xx97xxxx	滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症（上肢以外）手術あり	39	18.49	14.38	7.69%	42.72
160760xx97xx0x	前腕の骨折手術あり副傷病なし	24	5.04	5.49	0%	57.42
070210xx01xxxx	下肢の変形骨切り術　前腕、下腿等	20	20.20	23.36	5%	66.2
160850xx97xx0x	足関節・足部の骨折、脱臼その他の手術あり副傷病なし	19	7.16	9.86	5.26%	44.53

 

高齢の患者さんが、転倒などで大腿骨骨折し、手術する症例が最も多くなっています。
次いで、若年層のスポーツによるけがや障害に対する手術など、関節外科の手術症例が多くなっています。下肢関節外科については、これを専門分野とするとする医師が集まっており、先端医療を提供いたしております。中でも内視鏡をもちいたスポーツ整形外科、膝や足の外科には定評をいただき、トップアスリートからも信頼を得ております。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010070xx9910xx	脳血管障害手術なし手術・処置等１あり 手術・処置等２なし	31	2.52	3.25	0%	69.58
010050xx02x00x	非外傷性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等手術・処置等２なし 副傷病なし	28	9.21	11.83	21.43%	79.82
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等２なし 副傷病なし	26	8.69	9.87	34.62%	74.65
010030xx9910xx	未破裂脳動脈瘤手術なし手術・処置等１あり 手術・処置等２なし	22	6	3.2	0%	60.23
010230xx99x00x	てんかん手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	14	6.93	7.12	7.14%	60.64

 

当院は救命救急センターを擁しており、頭部外傷症例が多く搬送されます。脳神経外科は救命救急センターと連携して、これらの救急疾患に対して、24時間体制で対応しています。
一方、脳神経外科としては、未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄症などの脳卒中予防治療に特に力を注いでおり、多くの治療実績があります。
内科的治療を第一に考えますが、血管内手術や外科手術など様々な治療手段に対応しています。患者さんの立場に立って最適な治療を提案します。外科的治療が患者さんに有用と判断される場合には、トップレベルの技量をもって最新の機器を駆使し、安全で確実な外科治療を実践します。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
070343xx97x0xx	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎その他の手術あり手術・処置等２なし	22	16.14	17.99	9.09%	67.05
070341xx020xxx	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　頸部脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）　後方又は後側方固定等手術・処置等１なし	21	18.14	22.69	14.29%	67.71
070343xx99x1xx	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等２－１あり	18	3	3.07	0%	66.67
070341xx99xx0x	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　頸部手術なし副傷病なし	–	–	7.2	–	–
070350xx97xxxx	椎間板変性、ヘルニアその他の手術あり	–	–	17.07	–	–

 

脊椎脊髄外科では、頸椎症や頸椎症性脊髄症に対する手術症例が最も多くなっています。
次いで多いのは、腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症による手術で、保存的治療に抵抗性の症例に対して、すべりや不安定性の程度に応じて術式を考慮し、手術を行っています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	15	8.13	8.96	6.67%	79.2
080007xx010xxx	皮膚の良性新生物皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）等手術・処置等１なし	14	3.14	4.28	0%	64.07
080190xxxxxxxx	脱毛症	13	3	3.72	0%	40.23
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）皮膚悪性腫瘍切除術等手術・処置等２なし	12	5.58	8.78	0%	78.75
080011xx99xxxx	急性膿皮症手術なし	12	9.75	11.97	8.33%	66.42

 

最も多い入院は、帯状疱疹で、痛みを伴う紅斑や水疱の症状が現れます。重症例では、潰瘍や疱疹後神経痛が持続する可能性が高くなることから緊急的に点滴治療を要するものとして入院加療を行っています。脂肪腫や粉瘤、皮膚の良性腫瘍を摘出する症例が、次いで、多くなっています。
急性膿皮症とは、丹毒や蜂窩織炎などの皮膚の細菌感染症に対する緊急入院です。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110070xx0200xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術手術・処置等１なし 手術・処置等２なし	89	8.2	7.44	0%	75.35
110080xx01x0xx	前立腺の悪性腫瘍前立腺悪性腫瘍手術等手術・処置等２なし	72	12.82	13.39	0%	69.93
110070xx99x20x	膀胱腫瘍手術なし手術・処置等２－２あり 副傷病なし	39	7.82	11.72	0%	75.62
11001xxx01x0xx	腎腫瘍腎（尿管）悪性腫瘍手術等手術・処置等２なし	26	11.85	12.52	0%	67.19
110280xx02x00x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全動脈形成術、吻合術　その他の動脈等手術・処置等２なし 副傷病なし	20	2.75	8.87	0%	71.05

 

泌尿器科では、膀胱癌の経尿道的手術が最も症例数が多い術式となっています。
2013年から奈良県初の手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ）を導入し、前立腺癌の手術を多数多く行っています。
又、腎腫瘍や副腎腫瘍に対する、腹腔鏡下手術を行う症例も増加しています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
120170xx99x0xx	早産、切迫早産　手術なし　手術・処置等２なし	90	26.7	20.79	6.6%	32.17
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常子宮全摘術等	81	9.7	9.88	0%	35.17
120180xx99xxxx	胎児及び胎児付属物の異常 手術なし	60	2.5	6.86	5%	31.8
120170xx01x0xx	早産、切迫早産　子宮破裂手術等　手術・処置等２なし	44	31.6	32.16	0%	32.9
12002xxx99x40x	子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし手術・処置等２－４あり 副傷病なし	35	4.26	5.12	0%	49.39

 

ハイリスク妊産婦や婦人科悪性腫瘍患者の診療に重点を置き、地域周産期母子医療センターおよびがん診療連携拠点病院としての役割を果たしています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
030230xxxxxxxx	扁桃、アデノイドの慢性疾患	41	6.56	8.12	0%	26.37
030428xxxxxxxx	突発性難聴	26	7.35	9.37	0%	51
030440xx01xxxx	慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫鼓室形成手術	26	12.5	9.36	0%	57.73
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし	25	5.32	5.5	0%	40.8
030430xx97xxxx	滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞手術あり	22	3.23	3.32	0%	6.59

 

扁桃炎・アデノイド肥大での入院が最多です。
突発性難聴に対して、ステロイドと血流改善薬の点滴加療を入院で行っています。
慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫に対して、入院での手術加療を積極的に多数施行しています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
161070xxxxx00x	薬物中毒（その他の中毒）手術・処置等２なし 副傷病なし	24	2.75	3.64	0%	42.33
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	21	4.67	7.52	14.29%	51.05
010040x199x00x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	15	14.67	22.05	46.67%	73.2
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等２なし 副傷病なし	14	8.64	9.87	14.29%	45.93
010310xx99x1xx	脳の障害（その他）手術なし手術・処置等２あり	11	6.27	15.57	9.09%	73.36

 

頭部外傷、多発交通外傷、薬物中毒など、脳血管疾患、大動脈疾患等、24時間365日、軽症から重症まで幅広く緊急搬送を受け入れ、迅速かつ適切な医療を提供しています。

 

 

　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数 （自院）	平均在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
140010x199x00x	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし手術・処置等２なし 副傷病なし	136	2.58	6.18	3.68%	0
140010x199x1xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし手術・処置等２－１あり	56	11.16	12	10.71%	0
140010x299x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし手術・処置等２－１なし	53	2.75	11.55	0%	0
140010x299x1xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし手術・処置等２－１あり	42	22	23.53	4.76%	0
140010x299x2xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし手術・処置等２－２あり	19	24.47	27.33	0%	0

 

奈良県周産期医療システムの基幹病院として、高度な専門的医療を要する生まれてまもない早産児、病的新生児の治療を行い、新生児対応のドクターカーにて、他院で出生した新生児の救急医搬送依頼にも対応してします。

 

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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	初発					再発	病期分類 基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	101	12	12	21	–	19	1	7
大腸癌	29	18	35	23	22	21	1	7
乳癌	–	–	–	–	–	–	1	7
肺癌	65	18	39	65	–	74	1	7
肝癌	32	13	–	–	–	132	1	7

 

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

平成20年に地域がん診療連携拠点病院として指定され、平成22年には集学的がん治療センターを開設し、ロボット支援手術・腹腔鏡手術等の手術だけでなく、化学療法や放射線療法なども行い、幅広い「がん」に対する治療を積極的に行っています。
「がん」に対する専門スタッフがいろんな面でサポートし、緩和ケア、疼痛管理にも取り組んでおり、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんについても数多く診療しています。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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	患者数	平均 在院日数	平均年齢
軽症	24	8.08	48.96
中等症	53	12.60	79.00
重症	5	9.2	86.6
超重症	2	22	88.50
不明	0	0	0

 

軽症患者さんの平均年齢は40代ですが、中等症以上になると７０代以上となり、高齢になるほど重症になることが分かります。

 

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10	傷病名	発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
G45$	一過性脳虚血発作及び関連症候群	–	20	11.55	70.75	5
G46$	脳血管疾患における脳の血管(性)症候群	–	–	–	–	–
I63$	脳梗塞	–	160	21.96	75.94	46.25
I65$	脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの	–	58	8.83	74.33	5.17
I66$	脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの	–	–	–	–	–
I675	もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症>	–	–	9.83	38.0	16.67
I679	脳血管疾患，詳細不明	–	–	–	–	–

 

脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。
脳梗塞は早期に治療を行うことが効果的とされています。当センターでは積極的に救急患者さんの受け入れを行っています。

 

 

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

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Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K688-00-	内視鏡的胆道ステント留置術	90	1.5	13.86	4.4%	76.57
K654	内視鏡的消化管止血術	74	0.5	9.28	2.7%	72.42
K6152	血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術）	68	1.01	9.24	4.4%	75.97
K6532	内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）	48	1.79	4.71	0%	71.46
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２センチメートル未満）	40	3.03	1.79	0%	71.87

 

手術数が多い内視鏡的胆道ステント留置術は、胆道疾患や膵臓疾患により狭窄した胆道を、チューブで拡張し、胆汁の流れをよくする手術になります。出血性胃潰瘍などの内視鏡的止血術も多く、救急患者を多く治療しています、
肝動脈化学塞栓術とは、肝細胞癌を栄養している肝動脈内にカテーテルを挿入し,肝動脈内に抗癌剤と塞栓物質を投与して血流を遮断し、兵糧攻めにして癌を死滅させる手術になります。
当センターは、奈良県内の肝癌拠点病院としての役割を担っています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの）	103	1.56	5.75	2.9%	72.57
K5491	経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞に対するもの）	41	0	16.39	14.6%	66.51
K5463	経皮的冠動脈形成術（その他のもの）	33	1.15	1.94	0%	70.55
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症に対するもの）	31	0.10	8.58	9.7%	72.23
K5972	ペースメーカー移植術（経静脈電極の場合）	31	3.68	14.03	3.2%	79.61

 

循環器内科では、虚血性心疾患（狭心症や心筋梗塞）に対する、経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術など、心臓カテーテル治療症例が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通し、病変を治療します。緊急治療を要する心疾患患者を多く受け入れています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K9131	新生児仮死蘇生術（仮死第１度のもの）	28	0	22	0%	0
K9132	新生児仮死蘇生術（仮死第２度のもの）	–	–	–	–	–

 

出生時にアプガースコアという判断基準に基づき判定を行い、保温や気道確保、呼吸管理を行う新生児仮死蘇生術が最も多く，次いで、気管挿管を要する仮死2度への新生児仮死蘇生術が多くなっています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K6335	ヘルニア手術（鼠径ヘルニア）	93	1.82	1.44	0%	70.97
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	90	1.10	5.04	4.4%	65.63
K721-4	早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術	40	1.25	6.43	2.5%	69.28
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	31	2.29	13.55	0%	70.10
K7193	結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術）	29	2.48	20.62	13.8%	73.38

 

最も多いのは鼠径ヘルニアの手術です。
次いで多いのは、胆嚢炎や胆石の患者さんに対し、低侵襲性外科治療として、腹腔鏡手術を行う症例が最も多くなっています。
３番目に多い手術は、早期大腸癌の大腸粘膜下剥離術です。大腸癌や胃癌手術を多く行っています。
当センターは、患者さんへの負担が少ない腹腔鏡下手術を、膵臓切除にも導入しています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5131	胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除によるもの））	53	4.04	3.85	1.9%	38.55
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超えるもの）	44	2.34	17.32	0%	69.3
K514-21	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除）	19	1.89	8.16	0%	73
K514-22	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除）	16	2.19	11.06	0%	70.31
K5132	胸腔鏡下肺切除術（その他のもの）	9	1.67	9.44	0%	69.56

 

当センター呼吸器外科では、肺癌や気胸に対し、胸腔鏡を用いて、開放創を小さくし、患者さんの負担を軽減する胸腔鏡下手術を多く行い、全国平均より短い期間で退院することができています。年間100件以上の肺癌、縦隔腫瘍手術を行っています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K6173	下肢静脈瘤手術（高位結紮術）	15	0.13	1	0%	69.47
K617-4	下肢静脈瘤血管内焼灼術	13	0	1.08	0%	69
K5612	ステントグラフト内挿術（腹部大動脈）	–	–	–	–	–
K6153	血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（その他のもの）	–	–	–	–	–
K5607	大動脈瘤切除術（吻合又は移植を含む。）（腹部大動脈（その他のもの））	–	–	–	–	–

 

下肢静脈瘤の手術を多くおこなっています。診療体制の充実に伴い、動脈瘤に対するステントグラフト治療や大動脈瘤切除術、血管塞栓術などの手術が増えてきており、弁膜疾患や虚血性心疾患手術体制も整ってきております。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K110-2	第一足指外反症矯正手術	48	1.17	20.56	4.2%	66.92
K0461	骨折観血的手術（大腿）	37	5.08	25.22	70.3%	71.27
K0483	骨内異物（挿入物を含む。）除去術（下腿）	31	1.45	7	3.2%	47.77
K066-22	関節鏡下関節滑膜切除術（足）	27	1	6.15	0%	31.41
K0462	骨折観血的手術（前腕）	17	1.35	7.29	17.6%	65.47

 

最も多い手術は、生活の洋風化や長寿化に伴い、女性を中心に急増している外反母趾の手術です。足趾の変形に対し、個々の変形や重症度に応じた手術も行っています。変形性関節症やリウマチ疾患の患者様に対しましては、痛みのない、より豊かな生活を取り戻していただくため、患者様個々の病状に合わせた細やかな適応の下、関節形成術、骨切り術、人工関節形成術などを行っております。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	60	0.38	8.22	33.3%	79.45
K1771	脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所）	32	0.91	28.81	43.8%	64.66
K1742	水頭症手術（シャント手術）	27	3.85	44.7	70.4%	71.41
K1643	頭蓋内血腫除去術（開頭して行うもの）（脳内のもの）	22	1.23	29.5	95.5%	67.77
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術（その他のもの）	21	6.29	29.43	42.9%	64.76

 

脳神経外科で最も高頻度の疾患である慢性硬膜下血腫に対する穿頭血腫洗浄術が最も多い手術です。ご高齢の方の疾患で、局所麻酔で行える簡便な手術です。
脳動脈瘤頚部クリッピング術は、未破裂脳動脈瘤症例とくも膜下出血発症例とがあります。未破裂例は概ね2週間弱の入院期間です。術中モニタリング等を行い安全な手術を実践しています。くも膜下出血例の多くは救命救急センターへ搬送される重症例です。
地域の基幹施設として多くの脳腫瘍手術の実績があります。最新の手術顕微鏡やナビゲーションシステム等を駆使して、安全確実な手術を実践します。症例に応じてガンマナイフ治療などの手術以外の治療も選択します。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K1426	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（椎弓形成）	29	1.38	20.55	24.1%	68.69
K1425	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（椎弓切除）	20	2.4	16.10	20%	70.35
K0593ﾛ	骨移植術（軟骨移植術を含む）（自家骨又は非生体同種骨移植と人工骨移植の併施）（その他の場合）	18	2.22	20.33	22.2%	68.89
K1422	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（後方又は後側方固定）	12	10.17	43.67	83.3%	71.08
K0591	骨移植術（軟骨移植術を含む）（自家骨移植）	11	3.91	34.18	36.4%	68.09

 

当センター脊椎脊髄外科では、後縦靱帯骨化症や脊柱管狭窄症、頸椎症などに対する脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術が多く行われています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	11	0.36	3.55	0%	80.18
K0053	皮膚，皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径４㎝以上）	–	–	–	–	–
K0151	皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術（２５ｃｍ２未満）	–	–	–	–	–
K0062	皮膚，皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３㎝以上，６㎝未満）	–	–	–	–	–
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６㎝以上、１２㎝未満）	–	–	–	–	–

 

当センター皮膚科では、皮膚癌に対する腫瘍切除手術が最も多い症例となっています。県内外からの診療所や他病院から紹介される重症疾患、緊急疾患を受け入れ、症状によっては非常勤の形成外科専門医と協同して手術を施行しています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）	83	1.2	5.9	0%	75.4
K843-4	腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術（内視鏡手術用支援機器を用いるもの）	69	1.2	10.64	0%	69.91
K773-2	腹腔鏡下腎（尿管）悪性腫瘍手術	35	1.31	8.94	2.9%	68.71
K610-3	内シャント設置術	23	0.74	3	0%	72.22
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）	21	0.05	1.24	0%	58.38

 

泌尿器科で最も多いのは、膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）で、尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除します。開腹手術に比べ、患者さんへの体の負担が少ない手術です。
前立腺悪性腫瘍手術も多く、平成25年から導入したロボット支援下での手術数は年々増加しています。
ロボット（ダ・ヴィンチ）支援下前立腺全摘出術と並び、腹腔鏡下手術にも力を入れ、副腎・腎手術については進行癌症例以外はほぼ腹腔鏡手術を行っています。奈良県下の泌尿器科腹腔鏡下手術のパイオニア施設として、関連病院における腹腔鏡下手術の指導・普及も努めています。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8981	帝王切開術（緊急帝王切開）	86	11.34	7.88	0％	33.87
K8982	帝王切開術（選択帝王切開）	84	8.18	6.87	0％	35.4
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡によるもの）	41	1	3.98	0％	47.49
K877	子宮全摘術	39	2.31	9.74	0％	51.87
K8881	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（開腹によるもの）	38	2.13	9.97	0％	53.26

 

奈良県の産婦人科基幹病院として、様々な合併症をもったハイリスク妊婦の患者さんの帝王切開術が多く、帝王切開率は３８％におよびます。
又、婦人科部門で、卵巣癌や子宮癌に対して、消化器外科や泌尿器科の協力のもと積極的な摘出術も多く行っています

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの）	86	0.06	1.94	0%	71.15
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの）	12	0.08	2.75	0%	66.58
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術（その他のもの）	–	–	–	–	–
K2683	緑内障手術（濾過手術）	–	–	–	–	–
K279	硝子体切除術	–	–	–	–	–

 

眼科の入院で最も多いのは白内障手術です。当院では、入院での治療に加えて、緑内障手術、硝子体手術を含め、日帰り手術も積極的に施行しております。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	79	1	4.71	0%	28.11
K309	鼓膜（排液、換気）チューブ挿入術	40	1	1.48	0%	7.33
K319	鼓室形成手術	30	1.7	10.57	3.3%	58.03
K344	経鼻腔的翼突管神経切除術	23	1	5.22	0%	51.52
K305	乳突削開術	21	2	12.29	4.8%	60.95

 

扁桃炎やいびきに対しての扁桃摘出術が、最も多い手術となっています。
小児滲出性中耳炎に対しての鼓膜チューブ挿入術が2番目に多い手術です。
当科で重きをおいている中耳炎の手術は、鼓膜形成術30例、乳突削開術２１例と昨年度より大幅に増加しております。

 

 

　

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K386	気管切開術	28	3.86	38.29	82.1%	67.79

 

24時間365日軽症から重症までの様々な救急患者を受け入れており、急性呼吸不全をおこした患者さんに、気管切開術を多く行っています。

 

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

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DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	3	0.03
		異なる	26	0.27
180010	敗血症	同一	17	0.18
		異なる	25	0.26
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
		異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	21	0.22
		異なる	–	0.03

 

この指標は、医療の質の改善に質するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症について、入院のきっかけとなった入院契機病名と最も医療資源を投入したと推測される病名との同一性の有無を区別して、対象患者数と請求率を示したものです。

 

 

2017/9/15