耳鼻いんこう科

外来診療は、原則予約制で予約患者さんを優先としております。地域連携室を通じて近隣医療機関からの初診予約が可能ですのでぜひご利用ください。したがって、予約のない方(紹介状をお持ちの方でも)は待ち時間が長くなりますのでご了承下さい。
当院は地域医療支援病院であり、普段の診療・診察はかかりつけ医が、手術などの入院加療や専門的な検査が必要な場合は当センター専門医が担当することになります(連携主治医性)。当院での精査や治療が終了すれば原則紹介元かかりつけ医に逆紹介となります。

外来担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1診午前 火曜担当医 成尾
1診午後 火曜担当医 成尾
2診午前 尾﨑 澤西 尾﨑
2診午後 尾﨑 澤西 尾﨑 由良
3診午前 担当医(岡本) 阪上(剛) 阪上(剛) 岡本 鶴田
3診午後 阪上(剛) (嚥下)秋岡
特殊検査午後 聴覚検査 頸部エコー 聴覚検査
外来受付:午前8時30分~午前11時00分まで(予約、急患を除く)

当センター耳鼻いんこう科の特徴

1)当科の理念・方針

  1. 症状ならびに諸検査より正確な診断に努め、標準治療と照らし合わせ患者さんに最適な治療を提示します。特に手術の際には、患者さんにわかりやすく丁寧に説明し充分に理解していただいてから治療を行っています。
  2. 県民の皆様に質の高い医療を提供できるように、知識と技術の習得のため自己研鑽に努めています。
  3. セカンドオピニオンなど他の医療機関への受診を希望されれば診療情報提供いたします。

耳鼻咽喉科が担当する領域は、耳、鼻、咽頭(扁桃など)、喉頭、甲状腺、唾液腺(耳下腺・顎下腺)、頸部、と広範囲です。めまい、難聴、顔面神経麻痺、嗅覚・味覚障害、も担当しております。
当科では以下2)~9)を重点分野としておりますが、特に、難聴(耳)疾患の診断と治療、耳科手術(中耳炎の手術、聴力改善手術)、鼻内視鏡手術、に力を入れています。2020年4月に日本耳科学会耳科手術許可研修施設に、2022年4月に日本鼻科学会鼻科手術許可研修施設に認定されました。今後益々耳科ならびに鼻科手術のレベルアップに努めます。 なお、悪性腫瘍(疑い含む)については、頭頸部外科チームに協力をお願いし診療にあたっています。

2)耳科手術

慢性穿孔性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対しての鼓室形成術・乳突洞削開術を積極的に行っています、中耳炎による合併症(顔面神経麻痺、めまい、髄膜炎など)の回避ならびに聴力改善に努めています。必要な症例には顔面神経刺激装置(NIM response)を使用し顔面神経に対する副損傷のリスクを軽減しています。鼓膜形成法はinlay法あるいはunderlay法を患者さんの鼓膜の状態で選択しています。鼓膜再生療法(原則日帰り手術)も始めました。真珠腫性中耳炎では、病変の広がりや病態により、外耳道保存型、外耳道再建型あるいは外耳道削除型を選択し、必要があれば段階手術(2回に分けて手術を行う)を採用しています。真珠腫性中耳炎では再発の可能性もあり術後も長期の経過観察が必要です。聴力改善のためのアブミ骨手術も実施しております。小児滲出性中耳炎への鼓膜チューブ挿入術(2泊3日の入院、全身麻酔下手術)も多数手がけております。

3)内視鏡下鼻副鼻腔手術

薬物治療で改善しない副鼻腔炎や乳頭腫などの鼻副鼻腔良性腫瘍に対して、低侵襲な内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。難治性である好酸球性副鼻腔炎についても、積極的に手術を行い鼻閉や嗅覚障害といった症状の軽減に努めています。鼻中隔彎曲症に対しての鼻中隔矯正術、アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対しての粘膜下下鼻甲介骨切除術後鼻神経切断術も行っています。鼻副鼻腔は眼窩や頭蓋と近接しており、鼻科用のナビゲーションシステムを用いてより安全に手術を行っております。

4)口腔咽頭手術

習慣性扁桃炎や扁桃病巣感染症(IgA腎症や掌蹠膿疱症)、小児睡眠時無呼吸症候群に対しての口蓋扁桃摘出術、小児のアデノイド切除術を多く手掛けております。
特に、小児アデノイド切除では、内視鏡下にマイクロデブリッターで切除し、手術の安全性を高めるとともに確実にいびきが改善するように努めています。

5)アレルギー性鼻炎に対しての舌下免疫療法・外科的治療

アレルギー性鼻炎に対する治療として、通常の薬物治療以外に、舌下免疫療法(スギ、ダニ)や外科的治療(手術)も行っています。症状や患者さんの希望に合わせて治療の選択が可能です。手術として主に鼻中隔矯正術粘膜下下鼻甲介骨切除術後鼻神経切断術を行っています。

6)甲状腺腫瘍、唾液腺(耳下腺・顎下腺)腫瘍の診断と治療

触診、超音波検査(エコー検査)、CT検査、MRI検査、超音波ガイド下穿刺吸引細胞診などを行い、適応があれば手術を行っています。頸部超音波検査は年間約800例に行い、甲状腺をはじめとする頸部疾患の診断に努めています。

7)突発性難聴、顔面神経麻痺に対しての入院加療

突発性難聴ならびに顔面神経麻痺に対して、早期診断・早期治療に努めています。突発性難聴では、副腎皮質ステロイドの全身投与(点滴や内服)に加え、鼓室内注入(鼓膜を介して)も行っています。顔面神経麻痺では、副腎皮質ホルモンの点滴と抗ウイルス薬内服加療を行い、ENoG(顔面神経の誘発筋電図検査)を行うことで予後判定し、適応があれば顔面神経減荷術を施行します。

8)急性扁桃炎、頸部膿瘍など急性炎症疾患の入院加療

 入院の上、抗菌薬の点滴や補液を行い、消炎治療します。膿の貯留があれば切開排膿処置を行います。

9)難聴疾患(専門外来 小児難聴外来・補聴器外来 第1・3水曜日PMと金曜日PM)

乳幼児聴覚スクリーニングや健診で“要精査”となった際の精密検査(ABRなど)を施行しています。その後の聴覚管理、成人も含めた補聴器のフィッティングを行っています。設備面ではここ数年間で、耳管機能検査、DPOAE検査、2024年度からはASSR検査を導入しました。
(小児難聴外来は予約制です。まずは一般外来での診療をさせていただき、それからの予約となります。)

その他

診察時にわからないこと、ご不明な点があればご遠慮なく担当医におたずね下さい。

アレルギー性鼻炎に対しての舌下免疫療法(スギ、ダニ)も行っています。手術療法も積極的に行っており、患者さんの治療の選択肢が広がりました。鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎など)に対して適応のある方にはデュピルマブの皮下注射も行っています。在宅自己注射も可能ですのでご相談ください。

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※番号非通知はつながりません

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